横浜市緑区の植木屋 中嶋です。
前回、刈り込みバサミの間違った使い方という記事の中で
硬い枝や幹を切るときは剪定ばさみを使いましょうと書きました。
同じハサミなのにどうしてここまで用途に差が出るでしょうか?
結論を言ってしまうと
それは刃が片方についているか、両方についているかという違いからなのですが
今回は片刃と両刃の違いを理解して、そのハサミを見るだけで、
どんな作業に向くかわかるようになる。
そんな記事になります。
概要はこんな感じです。
片刃バサミの特徴
両刃バサミの特徴
まとめ
1 片刃バサミの特徴
植木を切るハサミとして、
片刃で有名なものは剪定バサミです。
片刃のハサミは刃のついていない方で、
挟んだモノを刃がついた方に押し出して切断をします。
そのため、枝などを切るときに便利ですが、確実に挟むことが必要になるので
柔らかい葉や芽を切るときには、挟むとつぶしてしまう、挟めなくて刃がすべってしまいます。
あまり一般の方は見かけないかと思いますが、このような園芸関係以外でも
片刃のハサミが多く使われている現場があります。
それは医療現場です。医療ハサミと呼ばれ硬いテーピングや
緊急で運び込まれた際の衣服を切るときに使えます。衣類だと両刃の方が切れそうな気がしますが、デニムなどの硬い生地の場合は両刃では大変になるので片刃が使われています。
ここまでの特徴として片刃のハサミは硬いものを楽に切ることが出来るといった方がいいかもしれません。
2 両刃バサミの特徴
前回の刈り込みバサミの記事と重複しますが、植木で使われる両刃バサミは比較的柔らかい葉や芽を切るもので、刃同士では互いに押す力が弱いので硬いものには不向きです。
刈り込み鋏以外でも植木を切る両刃のハサミには植木ばさみと言われるものがあります。
私はあまり、手に衝撃がダイレクトに来る構造が苦手で
植木を切るのには使わないのですが、植木用のヒモを切るのに使っています。
片刃のハサミでは切断面が綺麗ではなく、ほつれてしまうので使えません。
皆さんが知っている文房具、もしくは美容師さんが使うハサミも両刃であるはずです。
どちらも髪や紙が綺麗に切れなくては話になりませんよね?
ここまでの特徴として両刃バサミは柔らかいものを綺麗に切断が出来るといった方がいいかもしれません。
3 まとめ
片刃のハサミは硬いものを楽に切ることが出来る
両刃のハサミは柔らかいものを綺麗に切断が出来る
これがまとめです。
もちろん、個体差などはあるかと思いますが
この記事を参考にして、刃がどうなっているか見て、どんなハサミが自分のやろうとしていることにマッチするか考えてくれると幸いです。
今回の記事は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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