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執筆者の写真植木屋 中嶋

「植木の消毒」ってなに? 本当に必要なの?

更新日:2023年12月13日


お世話になっております。

横浜市緑区の植木屋 中嶋です。


本日、植木の消毒をする仕事でしたので

消毒自体の説明と具体的な作業について

書いていきたいと思います。




植木の消毒ってなに?

  • 病気

  • 害虫

植木が持つ上記のリスクにそなえるものです。

もちろん、現在進行中のそれらのリスクに対し、更なる被害を食い止めるためにも行います。

大切な植木が病気になって、または害虫のせいで枯れてしまう。

1本被害があえば、それだけではすまなくなる可能性も高く

病気や害虫が庭で蔓延(まんえんして、お庭全体もピンチに・・・・


考えるだけで嫌ですね。そのための予防策と考えてください。

ここで重要なのはあくまで、予防策ということです。


被害にあってからでは、遅いのです。

植物は人間のように自身で治すことは難しく、被害部分の切除をすることが大半です。

それは薬剤の力を借りても同じことで、大いに見栄えが悪くなります。


1つの植木からお庭全体のために、消毒という作業は必要なのです。




具体的に消毒とは何をするのか?


今回はバラの消毒をしましたので、画像を踏まえて説明します。


これが噴霧器です。

これに水と薬剤を入れまして、

安全のために、これにマスクとゴーグルをつけて散布します。

私が持っているものは手動なのですが

他にも電動のものが存在しています。






今回の使用薬剤は以下の物です。

サルバトーレME(殺菌剤)

バラの殺菌剤として

黒星病(葉に黒い点が出る病気)にとても効く薬剤で

治療効果も見込める、すごいものです。

金額は少しお高めですが

使ってみる価値は大いにあります。






オルトラン水和剤(殺虫剤)

バラという植物は種類多くの害虫がつくのも特徴です。

そのため、使用薬剤は広い種類に効くことが必要です。害虫の生育にはまだ早いですが

これから浸透性のあるオルトラン水和剤で

早めの予防策をしたいと思います。





ダイン(展着剤)

聞きなれない展着剤とは

水あめのようなもので、散布する薬剤に粘り気を与えて、すぐに植物から流れ落ちないようにするものです。

薬剤の効果を高めたいのなら必須のアイテムです。


そして、こんな感じで散布します。





全体が濡れるように出来たら、作業は完了です。




作業の難しい部分は、その植物にあわせた薬剤をセレクトすることです。

場合によっては、消毒作業であわない薬剤を使って、

逆に植物の健康状態を悪くしてしまうこともあります。

くれぐれも薬剤は慎重に選ばなければなりません。


消毒について大まかなことは書きましたが

大体は理解をしていただきましたでしょうか?

バラの消毒については別の回に詳しく書いていきたいと思います。


今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。


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